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[楽譜作品]
作編曲：玄守 鷹矢
バラード調のロマン派系のピアノソロ曲で、いつ消えるかも解らない揺らぐ炎の中に夢を映し出しているかのような、少し不安定で憂鬱な空気を伴っています。
冒頭から少し奇妙ですが、何か幻影(夢火やそこに映っているもの)が現れたかのような雰囲気を演出しています。
このような音の型が、この曲では何度も登場し、終始、それによって曲が組み立てられている感じになっています。(動画の0:17〜)
（動画の0:56〜） Ａメロの左手にも、この曲のテーマの音型が使われています。
（動画の1:34〜） サビの部分のメロディーも、テーマの音の型と、その反対進行の型によって構成されています。サビの後半では、音が半音階か全音階で上がっていきます。
(動画の2:29〜) 二周目のＡメロは一周目と異なり、伴奏が動き回ります。和音連打の部分を左手だけでなくたまに右手も使って音を繋ぎます。
（動画の3:58〜） 二周目のサビの後、展開部に入り、これまでに登場しなかった旋律も出てきます。上の譜面の一番下の段は、小さな鉄鍵律の第六番で使われているようなピアニズムで、右手と左手を交互にバラバラに音を横につないで独特の演奏効果を生み出しています。
このような弾き方をする事でスタミナをあまり消費せずに大きな演奏効果が得られます。
（動画の4:22〜） 冒頭で登場した部分を匂わせる部分を経て、Ｂメロからサビに移る部分のコード進行に繋げて、さらにもう一段階展開します。
右手に登場した三度と六度の交互のトレモロが、今度は左手に登場して展開します。
（動画の5:45） 最後のサビは、一、二回目と少しだけ違い、
上にあがっていく部分の音数が増えて三連係フレーズになっています。
（動画の6:24〜） 最後のサビが終わった後に間奏を経て、
冒頭の部分と同じような内容が登場してクライマックスに繋げていきます。
奇妙だった短調の冒頭が、最後では長調で爽やかになって帰ってきます。
（動画の6:43〜） 最後は、夢広がる幸せそうな爽やかな雰囲気になりますが、
突如、その幸せの最中にそれが途切れます。
楽譜やデモ演奏動画では、きちんと曲をしめて解決させる内容になっていますが、
突然途切れた部分で、そのまま突き放されるように曲が終わってしまって不愉快な余韻が残るのが本来のこの曲の姿ですが(笑)、スッキリしないという人は、キッチリと黒鍵のグリッサンド下降から曲をしめるというのもアリですので、ご自由にどうぞ(笑)。
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■鉄鍵律
(演奏動画)
■スーパーハッタリ13ピアノエチュード
（演奏動画）
■勇気100％ピアノソロ
(演奏動画)
■GRATITUDE
(演奏動画)
■紫陽花
■瀬音(宮城道雄)連弾
■黒猫フンジャッタっ！＆チャイムインヴェンション
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